経験豊富な視能訓練士(斜視弱視診療の専門家)が
常駐!
日帰りの手術加療まで可能な体制を
整えております。
(日帰り手術加療は小児の場合全身麻酔で行うため、他病院へ紹介となります)
当院では、弱視・斜視の検査を“視能訓練士”が担当しています。
視能訓練士は国家資格を持った弱視・斜視専門の訓練士です。
子どもをつれて初めて眼科を受診する場合、親子ともに緊張するものです。
私たち視能訓練士は、子どもがリラックスした状態で検査が出来るような雰囲気づくりを心がけています。
医師とともに個々に応じた最善の治療ができるように努めていきます。
斜視とは
片眼の視線がずれている状態で両目の焦点が合わず、遠近感もつかみにくくなります。
物が二つ見える場合もあります。
斜視のタイプ
・外斜視 ・間歇性外斜視 ・乳視内斜視(手術適応) ・調節性内斜視
斜視を診断するために、視力検査・屈折(度数)検査を確認した後、いろいろな検査器具を使って詳しい斜視の検査を行います。
黒目がきちんと動くかどうかや、遠視や近視のメガネで斜視が良くなるかどうか、また両目でみた時に立体的に物をみることができるかなど調べていきます。
必要に応じて目薬を使った検査も行います。
治療はまず必要であればメガネを作ります。プリズムといって両目の視線を合わせやすくするようなレンズを用いて治療することもあります。
また当院では、適応となる子どもには斜視の訓練も積極的に行っています。メガネや訓練でも斜視が治らない場合は手術が必要になることもあります。
斜視の訓練をすることで斜視が目立たなくなることもあります。訓練は主に外斜視に対して行います。
斜視の訓練内容
抑制除去訓練
外斜視になると、外斜視の目が外側の 方向を見ることによって、物が2つにダブってみえることがありますが、“抑制”という頭の中で1つの映像を消してしまうこともあります。その場合、赤いフィルターや赤緑眼鏡を用いて、抑制をとって両目で同時に物がみえるようにする訓練していきます。
輻湊および融像の強化訓練
“輻湊”という寄り目の力や、“融像”という左右の目で見たものを1つに合体するという力を強化する訓練です。三点カード・CATカードを用いて訓練していきます。
主に家庭で行うため、家族の協力が必要です。
弱視とは
視覚の発達期に視性刺激遮断されることにより、視力の発達が停止したり、遅延したりする状態です。
乳幼児期の視力の発達過程において、鮮明な網膜像を得ることが重要です。
メガネやコンタクトの矯正をしても視力が出ないこと。弱視にもさまざまなタイプがありますので、当院ではその子に応じた治療方針を考え、完治できるように取り組んでいます。
●不同視弱視・・・
片方の目だけ遠視や乱視が強い為に、その眼だけ視力が発達していない状態。
原因となる遠視や乱視を矯正するようなメガネを作ります。
その後、視力が良い方の目をアイパッチ(眼帯)で隠して、弱視になっている目をたくさん使う弱視の訓練をします。
●屈折異常弱視・・・
両目とも遠視や乱視が強い為に、両目とも視力が発達していない状態。
原因となる遠視や乱視を矯正するようなメガネを作ります。
●斜視弱視・・・
斜視になっている目が使われてない為に、片方の目だけ視力が発達していない状態 。
遠視や乱視があればメガネを作ります。その後、視力が良い方の目をアイパッチ(眼帯)で隠して、弱視になっている目をたくさん使う弱視の訓練をします。
●形態覚遮断弱視・・・
生まれつき白内障や眼瞼下垂、また眼帯の使用などの理由により、片方もしくは両方の目に光が入らない状態が続いたために、視力が発達していない状態 。
原因となる白内障や眼瞼下垂の治療を行った後、必要に応じてメガネを作り、視力 の左右差があれば視力が良い方の目をアイパッチ(眼帯)で隠して、弱視になっている目をたくさん使う弱視の訓練をします。
弱視の訓練内容
アイパッチと近方作業
視力が良い方の目をアイパッチ(眼帯)で隠して、弱視になっている目をたくさん使うように、ぬりえ、めいろ、ゲームなど、訓練は主に家庭で行い、脳に刺激を送り視力を向上させます。